2015年09月28日 07時00分11秒 (月)

「うたわれるもの 偽りの仮面」がようやく終わったので

IMG_0613.jpg


タイトル通り「うたわれるものシリーズ」の新作をプレイし終わったので感想やら結末とかをだらだらと。
ネタバレ上等で行きますのでご注意を。
まず感想ですが個人的には結構おもしろかったです。
前作「うたわれるもの」がかなり面白かっただけに今作はどうなるかなと不安もややありながらでしたが気が付いたらずっとやってました。


まず前作とどの程度つながってるかって話ですがOP等を見ても分かる通りがっつり繋がってます。
というか今作のメインヒロインのクオンからしてゲーム版で最後にちょこっと語られましたハクオロとユズハの娘ですしね。
またトゥスクル勢もエルルゥやウルトリィ等、一部除きほぼ全員が出るのでハクオロが封印されたあと残されたトゥスクルの人たちがどういう道をたどったのかもなんとなくわかります。
というか普通に主人公たちの国に来賓としてトゥスクル組の一部は来ますしね。
時系列的には1の十数年後となってます。

さて、今作の主人公でハクオロさんの時よろしく記憶喪失から始まります「ハク」。
1をやってる人なら大体察しつくとは思いますが古代人(ようするに現代人)の生き残りです。
なので古代人がいかに体力無く非力だったか、そして新人類(獣耳の人達)がいかに強靭かと言った描写が目立ちます。
ハクオロさんは仮面ブーストあったからなんとかなってただけなのね……。
またさらりと語られる新人類は長ければ寿命が200歳ぐらいまで行けるというって話。
まあ50歳以降は事故やら病気やらで死ぬのがほとんどなので平均寿命はそんなに長くないのでしょうけど。

話をハクに戻しますが「なんで古代人なのにスライム化してないの?」って話ですが投薬やらなんやらで体いじくった影響でなんとかスライム化しなかったって感じっぽいです。
地上に適応するための薬飲んでずっとコールドスリープしてたんですがおかげさまでかスライム化せず。
ただなんでか記憶なくしてて死にそうなところをヒロインのクオンに拾われ、クオンに「偉大な方の名前から取った」とのことで『ハク』という名前とハクオロさんの使っていた鉄扇を受け取ったところから物語スタート。
あとは1の時よろしくいろいろあって大所帯になっていくと言った感じです。
なんというか懐かしさがありますね。なんとなくノリがやや古いエロゲっぽい気もしますし。

さてさて、今作に登場する仮面の男「オシュトル
実はこの人序盤でハクと意気投合してそのまま親友となるウコンと同一人物です。
国に数人いるTOPのうちの1人だけど民の声を聞きたいので変装してるって感じです。
国民から絶大な人気を誇り、帝などからも絶大な信頼を置かれ、皇女である「アンジュ」からも好意をよされている好漢。
そしてこの人の存在あってこそ今作のタイトル「偽りの仮面」に意味が出てきます。

物語の終盤、今作の舞台である大国「ヤマト」の指導者である帝が暗殺され忠臣なのに暗殺容疑で投獄されます。
おまけに皇女暗殺未遂事件まで起きてその容疑者ともなってしまいます。
無論、何者かの策謀なのですが「帝は死んだんだし次は俺が帝になる。なのでこの際お前が犯人かどうかなんてどうでもいいや」と野心を持った帝の忠臣の一人であったヴライという仮面を持つ男がオシュトルを殺そうとします。
それを何とか救出した主人公はそのままアンジュも救出しますが帝から与えられた仮面を持つ人間は前作のハクオロさんやディーのように「ウィツァルミリミテア化」ができるようになります。
なのでこのヴライも殺したと思っても生きていたりですこぶるしぶとい。
主人公一行とオシュトルが逃げる中、このままじゃ追いつかれるので同じ仮面の力を使えるオシュトルがヴライを単騎で仕留めるという話になります。
ウィツァルミリミテアもどきとはいえ普通の人間がどれだけ束になってもかなわないのでこうなったのですがオシュトルの妹「ネコネ」は兄貴が好き過ぎて1人兄の居る戦場へ行ってしまいます。
それを止めるためにハクも戦場に行きますが結果的にネコネをかばいオシュトルが致命傷を受け、勝つために仮面の力を最大限使った結果ヴライを仕留めるもオシュトルも死ぬことになります。
最後に力の使い過ぎで灰になりながらオシュトルから「後を頼む」と笑顔で仮面を託されます。

そしてハクは元々オシュトルに顔立ちが似ていたのでオシュトルから受け取った仮面を被り、自分自身は死んだことにします。
オシュトルが死んだことは仲間たちにも秘密にして知っているのは最後を看取ったハクとネコネだけ。
ハクが死んだと聞いて愕然とする仲間たち、そしてもう私の居場所はないと言って自暴自棄のように一人仲間たちから去るクオン。

以後、ハクは死亡したオシュトルの意志を継いで皇女アンジュを守るため、そして帝が死亡したため統制を失い大規模な内乱に突入しようとする世界に向き合うことになります。
最後はオシュトルに変装し、仮面を被ったハクによる偽オシュトルの演説で本作は終了します。
タイトルの偽りの仮面というのはすなわち「仮面を受け継ぎ偽オシュトルとして生きていく主人公ハク」を指していたんですね。

個人的にはこういう最後の最後でタイトルの意味が分かるってオチはすごく好きです。
いやぁ、なんというか久々に良いビジュアルノベル読みましたね。
ちなみに読んでて気づいた方もいると思いますがここでスタッフロールとなりますので
作中の問題は何も解決していません。

はっきり言って物語終わってません。
完全に今回は1作丸々使った導入編です。
帝はだれに暗殺されたのか?
途中で出てくる謎の敵の正体は?
今後、ハク達はどうなっていくのか?などなど全部不明です。
早く後編が出ることを祈るばかりですね。個人的には分割商法とか言うつもりは一切ないので良いですが人によっては納得でき無さそう……。

さて、長々とオシュトルとハクのラストがどうなるのかを書きましたが読んでて気になった方もいるであろう仮面の出所。
そしてそれを与えた帝という人物が何者なのかって話ですがこの帝も古代人の生き残りです。
というか主人公ハクのはるか昔に生き別れた兄貴です。

この帝さんがなかなかに苦労人。この人から人類がどういう形で終焉を迎えたのかが語られます。
優秀な科学者であった若き日の帝さんは人類をどうすれば救済できるか日夜研究していました。
そのころハクオロさんを使った人体実験やら新人類製作を行っていた研究所で例のハクオロさんぶち切れ事件が起きて人類スライム化がはじまります。
ハクオロさんが居た施設とは全然別の研究所所属だったので(これは1の時にも世界各地に研究所があることが示唆されています)突然の人類スライム化にびっくり。
しかも全員が全員いっぺんにスライム化したのではなくハクオロさんの居た研究所を中心に世界中に伝染病のように広がっていったそうです。
原因不明の事態に世界中が恐慌状態となり、ある日突然隣人がスライムになり襲ってくる恐怖から人類同士で殺し合いがはじまります。
あとは人類同士での殺し合い+スライム化を止める手段も無かったためほどなくして人類絶滅。
結果再生しかけていた地球環境がまたも破壊されてしまいます。ちなみに再度破壊された環境を多少なりとも立て直したのもこの人
この人が生き残ったのは自分の体で色々実験してたせいかスライム化に耐性が付いていたのだろうというのが本人の推測です。

自分の嫁さんと娘さんが目の前で溶けてスライムになるような地獄を生き延びた彼は他の生き残りを探しますが見つかるはずもなく、じゃあなんとかスライムから人間に戻せるようにしようと長い時間をかけ研究を始めます。
しかし施設の規模的に研究できる内容にも限界があり、もっと大規模な施設や機材を求め地上に出てみるとそこには国家を作り繁栄しつつある新人類の姿がありました。
そこからは彼の建国物語。より大規模な施設を見つけ研究を進展させるために知恵を新人類に与え、数百年をかけて大国を築き上げ、その国力で可能な限り研究所の発掘に努めていきます。
そしてそれと並行するように弟である主人公ハクの捜索も始めます。
弟がもしかしたら生きているのでは?との気持ちを捨てきれなかった彼は四方八方手を尽くして探しますが一向に見つからず、延命ももはや限界と来たところでハクが見つかります。
ようやく再会を果たし、弟の記憶も戻り、自分はもう長くないからお前に人類を救う研究を引き継いでほしいとハクに嘆願し、そのうち答えを聞かせてくれと別れ、そしてハクから返答を聞くことは叶わず暗殺されてしまいます。

おそらく今作で最も不幸な人の1人だと思います。
倫理観もまともでハクオロさんを人体実験に使ったり新人類生み出してる極秘事項のことを知った際には内心ドン引きしてる感じでした。
孤独に耐え切れず自分の側近としてスライム化してしまった奥さんの代わりに人間「ホノカ」を作り、そして娘に見立てた皇女「アンジュ」を生み出したりとかもしましたがそれについても自分のやったことに思う所があったようで。
ちなみに双子のウルゥルとサラァナはホノカの娘だそうです。
帝から物語中盤でハクに褒美としてプレゼントされますが個人的には今作で一番好きな子でセックスにも積極的でこの子たちがそういうのをハクに迫るたびに18禁作品で無かったのを心から嘆きました。おのれアクアプラス!
帝も「もうエッチした?えっ?まだ抱いてないの早くしろや!」と煽るようなこと言ったりするのでハクは可愛い双子をプレゼントしてくれる良い兄貴持ったことを感謝すべきだと思う。

今回で分かったのは「1のころにハクオロさんを捕まえてた施設の連中は外道だけどそうでない連中もそれなりにいた事」でしょうか。
まったくハクオロさんに危害くわえてない人たちやまっとうなやり方で環境克服しようとしてた人たちにはとばっちりだったことが判明。
まあいろいろ不幸なめぐりあわせだったんでしょうね。

物語中盤で人類を救う手がかりを求めて帝はトゥスクルに対して「オンカミヤムカイを調査させてほしい」と交渉をするのですがトゥスクル側はハクオロの封印が解かれるのを恐れたのか拒絶。
結果トゥスクルと戦争に突入したりするのですが人類を滅ぼしたハクオロさんの忠臣たちが人類救済の方策を探している帝の障害に結果的になってる当たりがなんというか……。
ちなみに、トゥスクルの人たちモブですら十分に強い。さすが前作の主人公勢力。
ベナウィやクロウなども出てきますが文字通りシナリオ面においてもSLG面においても強敵となります。

あとエンディング後に少しだけあるテキストパートでクオンの事が語られます。
ハクが死んだと聞いて自暴自棄になりながら仲間たちに別れを告げ森を彷徨う中、敵に襲われてしまいます。
しかしこれらを謎の炎で燃やし殺します。
辺りが燃え、クオンの影が揺れます。ただその陰はクオンの形ではなくウィツァルミリミテアのような形をしています。
力が暴走気味の中、オボロが駆けつけ抱きしめ、泣き叫ぶクオンで本当の〆となります。
そもそも遺伝するもんなんですねウィツァルミリミテアの力って………

さて、ごくごく一部だけかいつまんで説明しましたがどうだったでしょうか?
個人的には前作が好きだったら問題なく楽しめるのではないのかなと思います。
逆に前作やってないといまいちかなとは思います。
いかんせん「世界観を共有してる」とかそんなレベルではなくがっつりうたわれるものの続編なのでフルで楽しむなら前作やってるのは前提かと。
エロゲで例えるなら「Dies irae」やってないのに「神咒神威神楽」やるようなもんですねこれは。

なにはともあれ、やはりうたわれるものの世界観は良い物ですね。
後編にも期待です。次は何年待つはめになるのかな…





07:00  |  レビューっぽいもの  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
 | HOME |  NEXT